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プラーナヴァーユ・プラクティス

ヨガの世界へようこそ。数千年もの歴史を持つヨガの智慧は、あなたの日常生活に素晴らしい変化をもたらしてくれることでしょう。

ここでは、ヨガの教えの中でも特に重要な概念である**「プラーナ」と、そのプラーナが体内でどのように流れているかを示す「5つのヴァーユ」**について、お話ししていきますね。

あなたの生命の源:プラーナとは?

ヨガでは、宇宙に遍く存在する**「プラーナ」**というエネルギーがあると考えます。これは、私たちが呼吸する空気、食べる食べ物、そして太陽の光、あらゆるものに含まれる生命力そのものです。決して目には見えませんが、私たちの身体を動かし、思考を生み出し、感情を揺り動かす、すべての活動の源となっています。

想像してみてください。あなたは今、深呼吸をしています。その吸い込む空気の中に、目には見えないけれど力強い生命のエネルギーが満ちているのです。プラーナは、まさにあなたの「生きる力」そのもの。ヨガの練習を通して、このプラーナの流れを整えることで、心身ともに健やかで満たされた状態へと導かれるのです。

では、このプラーナが私たちの体内でどのように働いているのでしょうか?それを知る手がかりとなるのが、**「5つのヴァーユ」**です。

5つのヴァーユ:生命の風の旅

ヴァーユとは、サンスクリット語で「風」を意味します。プラーナが体内で特定の方向性を持って流れるとき、それをヴァーユと呼びます。身体の中で、それぞれ異なる役割と方向性を持つ5種類のヴァーユが存在し、これらを意識することで、私たちの内側と外側に驚くべき変化が生まれるでしょう。

1. 下へと向かう力:アパーナヴァーユ (Apana Vayu)

まず、最初にご紹介するのはアパーナヴァーユです。このヴァーユは、下向きの力、つまり排出のエネルギーを司ります。私たちが食事を消化し、不要なものを体外に排出する働き、排泄だけでなく、精神的なネガティブな感情を手放すことにも深く関わっています。

【具体的な例】

例えば、便秘に悩んでいる人がアパーナヴァーユを意識したヨガのポーズ(ねじりのポーズやスクワットなど)や呼吸法を行うと、排泄がスムーズになることがあります。また、心のモヤモヤやストレスを感じている時に、深いため息をついたり、グラウンディングを意識したポーズをとることで、ネガティブな感情が手放され、心が軽くなるのを感じるでしょう。アパーナヴァーユが整うと、不必要なものが手放され、心身ともにスッキリとした感覚が得られます。

2. 上へと向かう力:プラーナヴァーユ (Prana Vayu)

次に、この章のタイトルにもなっているプラーナヴァーユです。こちらはアパーナヴァーユとは対照的に、上向きの力、つまり取り込みのエネルギーを司ります。呼吸によって生命エネルギー(プラーナ)を取り入れ、心臓や肺、脳などの重要な器官に栄養と活力を供給する役割があります。私たちが新しいアイデアを思いついたり、意欲的に行動を起こす原動力でもあります。

【具体的な例】

朝、目覚めて深く息を吸い込んだ時、新鮮な空気が全身に行き渡り、活力がみなぎるのを感じませんか?これがプラーナヴァーユの働きです。集中力が高まらず、ぼんやりしてしまう時など、意識的に深い呼吸を繰り返すことで、脳が活性化され、クリアな思考を取り戻すことができます。プラーナヴァーユが満ちていると、私たちはエネルギーに満ち溢れ、前向きな気持ちで物事に取り組めるようになります。

3. 中心に集まる力:サマーナヴァーユ (Samana Vayu)

サマーナヴァーユは、中心へと集まる力、つまり消化・吸収のエネルギーを司ります。食べ物の消化だけでなく、情報や経験など、私たちが取り入れたものすべてを統合し、自分自身の一部として取り込むプロセスに関わっています。お腹の中心(太陽神経叢のあたり)に意識を向けると良いでしょう。

【具体的な例】

美味しい食事をゆっくりと味わい、身体が温かくなるのを感じる時、サマーナヴァーユが活発に働いています。胃腸の調子が悪かったり、食べても身体に栄養が吸収されないと感じる時、このヴァーユが滞っている可能性があります。また、たくさんの情報に触れてもなかなか整理できない、といった時も同様です。瞑想や、お腹を温めるヨガのポーズ(舟のポーズなど)を行うことで、消化力が高まり、心身ともにバランスが取れた状態へと導かれます。

4. 喉から頭へと向かう力:ウダーナヴァーユ (Udana Vayu)

ウダーナヴァーユは、喉から頭部にかけて上昇する力、つまり表現・創造のエネルギーを司ります。私たちが言葉を発する、歌う、芸術的な表現をする、そして自己実現へと向かう力を与えてくれます。喉のチャクラ(ヴィシュッダ・チャクラ)と関連が深いとされています。

【具体的な例】

プレゼンテーションで自分の意見をはっきりと述べたり、歌を歌って感情を表現する時、ウダーナヴァーユがスムーズに流れています。緊張して声が出にくい、伝えたいことが言葉にならない、といった経験はありませんか?これはウダーナヴァーユの滞りかもしれません。喉を意識した呼吸法や、チャント(詠唱)を行うことで、自己表現が豊かになり、自信を持って自分を表現できるようになります。

5. 全身に広がる力:ヴィヤーナヴァーユ (Vyana Vayu)

そして最後に、ヴィヤーナヴァーユです。このヴァーユは、全身に広がる力、つまり循環・統合のエネルギーを司ります。プラーナが全身の隅々まで行き渡るように促し、身体のあらゆるシステムを連携させ、調和をもたらします。

【具体的な例】

指先から足の先まで、全身が活き活きとしていると感じる時、ヴィヤーナヴァーユがスムーズに流れています。手足の冷えやむくみ、身体のあちこちが不調、といった場合は、このヴァーユの滞りが考えられます。身体を大きく動かすヨガのポーズ(太陽礼拝など)や、全身に意識を向ける瞑想を行うことで、血行が促進され、身体全体のバランスが整い、健康的な状態を保つことができます。

ヴァーユを意識したヨガの実践へ

これら5つのヴァーユは、それぞれが独立して存在するのではなく、互いに連携し合い、私たちの心身の健康を支えています。

ヨガのポーズ(アーサナ)、呼吸法(プラーナヤーマ)、そして瞑想を通して、それぞれのヴァーユが持つ力のベクトルに意識を向けることで、あなたは自身の内側の体感覚が研ぎ澄まされ、生理学的な変化を感じ、心理的な変容を体験するでしょう。さらに、外側の世界との関わり方にも、より良い変化が生まれるはずです。

たとえば、イライラしている時にアパーナヴァーユを意識して吐く息を長くすると、心が落ち着き、客観的に状況を見れるようになるかもしれません。また、集中したい時にプラーナヴァーユを意識して吸う息を深めると、頭がクリアになり、生産性が向上するでしょう。

ヨガは、単なる身体運動ではありません。それは、あなた自身の内なるエネルギーを深く理解し、その流れを整えることで、より豊かな人生を創造するためのツールなのです。

この解説を読んで、プラーナとヴァーユの世界に少しでも興味を持っていただけたら幸いです。ヨガの智慧は、あなたの日常に彩りを与え、心身ともに満たされた状態へと導く強力な羅針盤となるでしょう。

さあ、あなたもヨガの練習を通して、5つのヴァーユの力を感じてみませんか?この深遠な学びの旅を、ぜひご一緒しましょう。

門馬式プラーナフロー・テクニック

アイキクスによる対人ワークとプラーナヴァーユを意識したヨガ・プラクティスは相乗効果があります。

意識を変えることが、自分の内側の変容だけでなく、外側の世界、共に生きる人々との関わり方にも良い変化をもたらすことをリアルに体感できるからです。

ここでは近年とても身近になったリラクゼーションセラピストやその他施術家、ボディワーカーの方向けに、アイキクスやプラーナヴァーユを意識した体の使い方が、クライアントに対してより一層深いレベルの変化をもたらすことを体得していただくことを目的としています。

すでに現場で活躍されている方、これからセラピストとして働いていこうとしている方、ご家族や大切な人のために役立てたい方、そんな皆様のための特別なセッションとなります。

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